結婚相談所はやめとけ?|言われる6つの理由を、公式のデータで1つずつ確かめる
「結婚相談所 やめとけ」で調べると、理由が並んでいる記事はたくさん出てきます。 ところがその理由が本当かどうかを、数字で確かめている記事はほとんどありません。
このページでは、よく言われる6つの理由を公式の料金表と、経済産業省・IBJの資料で1つずつ判定します。 当たっているものと、そうでないものがあります。
「やめとけ」の6つの理由と、データでの判定
| 言われる理由 | データではどうか | 判定 |
|---|---|---|
| お金がかかりすぎる | 1年で¥205,700〜¥767,800(公式9プラン) | 当たっている |
| 成婚率が10%しかない | 出どころは2006年の政府の暫定値。報告書自身が「目安」と注記 | 古すぎる |
| 結婚できない人ばかり | IBJ加盟の相談所では年収600万円以上の男性が約半数(2025年1月時点) | 外れている |
| 担当者に急かされる | 料金の形で動機が変わる。成婚料なしは3プランだけ | プランによる |
| 出会える数が少ない | 成婚者は退会者より男性で4倍多くお見合いしている | プランによる |
| やめたくてもやめられない | 退会はできる。ただし「成婚」の定義が会社ごとに違う | 確認が要る |
6つのうち、はっきり当たっているのは費用の話だけです。 残りは古い数字か、プラン選びの話か、確認すれば済む話でした。1つずつ見ます。
1. お金がかかる — これは当たっています
公式サイトに出ている料金から、1年活動して成婚した場合の総額を計算するとこうなります。
| 区分 | 1年の総額 | 9ヶ月の総額 |
|---|---|---|
| いちばん安いプラン | ¥205,700 | ¥169,400 |
| まん中のプラン | ¥574,200 | ¥518,100 |
| いちばん高いプラン | ¥767,800 | ¥688,600 |
登録料+初期費用+月会費×月数+成婚料。2026-08-26 時点で各社の公式ページに表示されていた税込金額(9プラン)。取得日 2026-09-01
安い順と高い順で3.7倍ちがいます。 アプリが月に数千円であることを考えれば、「高い」は事実です。
ただし比べ方には注意が要ります。 相談所で9ヶ月で決まった人と、アプリで3年続けた人では、総額が逆転することがあります。 料金相場と費用比較に、費目ごとの内訳を出典つきで出しています。
2. 「成婚率10%」は、20年前の政府の暫定値です
この数字の出どころは、2006年5月に経済産業省が公表した調査報告書です。集計されたのは平成16年度(2004年4月〜2005年3月)の実績で、暫定成婚率と呼ばれています。
- 男性会員 8.4%(平均成婚者40.3人 ÷ 平均会員481.2人)
- 女性会員 10.1%(平均成婚者40.9人 ÷ 平均会員405.8人)
出典:経済産業省「少子化時代の結婚関連産業の在り方に関する調査研究 資料編〔実態・分析編〕」。取得日 2026-09-01
報告書自身が、この数値に但し書きを付けています。 「平均成婚者数は全数の把握では無いことと、平均会員数は調査時点の数値であることに留意する必要がある」。つまり分子は1年間の数、分母は調査時点の数で、時点が揃っていません。 政府側も「目安」と明言しています。
20年前の、政府が目安と断った数字を根拠に「やめとけ」と書くのは、無理があります。 そもそも成婚率は計算式が会社ごとに違うので、同じ実績が10.0%にも40.0%にもなります。 成婚率が高い結婚相談所の探し方に、式ごとの計算を出しています。
3. 「結婚できない人ばかり」は、データと合いません
IBJ「成婚白書2024」によると、IBJに加盟する4,500社超の結婚相談所で、年収600万円以上の男性が全体の約半数を占めます(2025年1月時点)。
また、入会には独身証明書の提出が要ります。既婚者が混ざらない仕組みが、制度として入っています。 アプリにはこの仕組みがありません。
白書には学歴による成婚率の差も出ていて、男性は大卒と高卒で16.8ポイントの開きがあります。 これは「学歴の高い会員が実際に居る」ということでもあります。
出典:株式会社IBJ「成婚白書2024」(2025年4月公表、2024年に成婚退会した15,374名が対象)。取得日 2026-09-01
「結婚できない人の集まり」という説明は、少なくとも数字では支えられません。 むしろ本人確認と収入証明を通った人だけが居る場所です。
4. 「急かされる」は、料金の形で決まります
これは相談所の性格ではなく、料金体系の話です。
| 料金の形 | 会社の売上が伸びるのは | 起きやすいこと |
|---|---|---|
| 成婚料あり | 成婚したとき | 早く決めるよう促される |
| 月会費だけ(成婚料なし) | 在籍が長いほど | 退会を強く止められることがある |
「急かされる」の逆もあります。月会費だけの相談所は、在籍が長いほど売上が伸びます。 急かされるのが嫌で成婚料なしを選ぶと、今度は辞めにくくなることがあります。
公式料金の台帳では、成婚料が無いのは9プラン中3プランでした。どちらが自分に合うかは、成婚料なしの結婚相談所で、 成婚した場合・しなかった場合の両方の総額を出しています。
5. 「出会えない」は、プランの上限で決まります
白書で、成婚した人と成婚せずに辞めた人の差がいちばん大きく出るのがお見合いの数です。
- お見合い数は、成婚者が退会者に比べて男性で4倍、女性で2.5倍
- 自分から申し込んだ数は、男性で+21件、女性で+14件多い
- 成婚者は退会者より在籍が約5ヶ月短い
つまり、出会えないのではなく、会う数が確保できていないということです。 相談所はプランごとに申込数の上限が決まっているので、 その上限が、そのまま結果の上限になります。
申し込む前に「月に何件申し込めるか」を必ず聞いてください。 ここを確かめずに安いプランを選ぶと、いちばん効く要素を自分で削ることになります。
6. 「やめられない」は、成婚の定義しだいです
退会そのものはできます。問題になるのは、成婚料が発生する条件です。
IBJは婚約を成婚としています。入籍していなくても、婚約した時点で成婚です。 ツヴァイは「活動中に結婚、または結婚の意思を固めて婚活を終えること」としています。
会社ごとに違うので、規約を読まないと判断できません。 交際相手と個人的に連絡を取り続けたまま退会する、といった扱いが規約違反になることもあります。
申し込む前に、次の4つを聞いてください。どれも会社が答えられる質問です。
- 成婚はどの時点か(婚約か入籍か)
- 成婚料はいつ発生するか(退会の申し出か、成婚の申告か)
- 途中退会したときの返金(初期費用が戻るか)
- お見合い料(1回ごとに別料金がかかるか)
本当にやめたほうがいい人
ここは正直に書きます。次に当てはまるなら、いま入るのは向きません。
- 1年の総額(¥205,700〜¥767,800)を用意できない。途中で止めると、払った分がそのまま消える
- まだ結婚するかどうかを決めていない。相談所は結婚を前提にした場所で、迷いを整理する場所ではない
- 月に2〜3人と会う時間が取れない。会う数が最大の差なので、時間が無いと効かない
- 独身証明書や収入証明書を出せない事情がある
上の1つ目と3つ目は、時期をずらせば解決します。 「向いていない」ではなく「いまではない」ことがあります。
すでに入っていて「やめたい」とき
やめる前に、どれが嫌なのかを分けてください。 相談所そのものが合わないのか、プランか担当者が合わないだけなのかで、やることが変わります。
| いま嫌なこと | 先に試すこと |
|---|---|
| 担当者と合わない | 担当の変更を頼む。会社を変えるより早い |
| お見合いが組めない | 条件(年齢の幅)を先に広げる。写真は後 |
| 費用がつらい | 同じ会社の下のプランに移れるかを聞く |
| 会っても続かない | 会う前に結婚の時期を確認する |
| 何のためか分からない | いったん休む。ここだけは止めるのが正解のことがある |
成婚した人の在籍は中央値で約9ヶ月です。 9ヶ月やって動かないなら、やり方かサービスを変える判断をしていいということでもあります。 だらだら続けることが有利にはなりません。成婚者のほうが在籍は短いのですから。
よくある質問
結婚相談所は意味ないのでは?
「意味がない」と言えるのは、会う数が確保できない場合です。 成婚者と退会者の最大の差はお見合い数(男性で4倍)なので、 申込数の上限が低いプランを選ぶと、仕組みの利点が消えます。 逆に上限が確保できるなら、独身証明書と収入証明のある相手に、短期間で会えるという点はアプリにありません。
入って後悔している人が多いと聞きます
後悔の中身は、たいてい費用か担当者です。 費用は入る前に1年の総額を出せば防げます(¥205,700〜¥767,800)。担当者は変更を頼めます。会社ごと変えるより先に試す価値があります。
やめたら払ったお金は戻りますか?
会社と時期によります。初期費用が戻らない会社が多く、月会費は日割りにならないことがあります。 更新日の前に申し出るのが基本です。申し込む前に返金の条件を確認してください。
アプリに戻ったほうがいいですか?
期限で決まります。1年以内に決めたいなら相談所、そうでないならアプリが噛み合います。アプリは候補が尽きない作りなので、選び続けることになり、区切りが来ません。 マッチングアプリに疲れたときに、その構造をまとめています。
まとめ
- 「やめとけ」の6つの理由のうち、はっきり当たっているのは費用だけ
- 1年の総額は¥205,700〜¥767,800(公式9プラン)
- 「成婚率10%」は2006年の政府の暫定値。報告書自身が目安と注記
- 「結婚できない人ばかり」は外れ。年収600万円以上の男性が約半数(IBJ加盟)
- 「急かされる」は料金の形の話。成婚料なしは辞めにくい側面がある
- 「出会えない」は申込数の上限の話。上限が結果の上限になる
- やめたくなったら、担当者・条件・プランを先に変える
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最終更新 2026-09-01